新型コロナ緊急事態宣言下での取り組みについて
約1年半を経過して新型コロナウイルス感染症は一向に収束の気配がみられず、日本国内では第5波と呼ばれる感染急拡大が起き群馬県でも8月4日より県独自の警戒度は4へ引き上げられ、8月20日から緊急事態宣言の対象地域となります。
幸いなことに(この状況では奇跡的にと言ってよいかもしれませんが)これまで当法人の施設や職員において新型コロナ感染症の発症はみられていません。引き続き「コロナにかからない、コロナを持ち込まない」ためにクリニックおよび施設職員一同、感染防止対策とコロナ禍における私たちの役割の再確認をいたしました。
医療・福祉従事者として以下の点を再確認し、感染対策を徹底します。
個人として:コロナウイルスにかからない注意
- 不要不急の外出自粛
- 午後8時以降の外出は極力控える。
- 県外との往来自粛
- ソーシャルディスタンス確保、マスク着用、手洗い、3蜜回避(特に休憩時、食事の際)、換気
- 家族へワクチン推奨
施設として:コロナウイルスを持ち込まない注意
- 体調管理に留意。不調時、発熱時は速やかに申し出る。
- 直接の面会禁止
入院ベッドを持たない内科クリニックの役割として、発熱や感冒様症状のある方に速やかに対応すること、新型コロナ感染症が疑われる場合は抗原検査やPCR検査を組み合わせて可能な限り早期に診断すること、病状の重症化を見逃さないこと、ワクチン接種をすすめること、新型コロナ感染症やワクチンに関する適切な情報を提供し啓蒙すること、そして通常診させていただいている一般患者の方々の診療や健診などをいつも通り行うことが重要と考えています。
介護施設においては、入所、ご利用される皆様への感染防止、クラスター発生回避が最優先のことと考えています。そのため利用される方をはじめ施設職員の体温測定、症状確認、有症状時の積極的な抗原検査、PCR検査等これまで以上にこまめに行ってまいります。
施設入所者へのご面会については、警戒度4となった8月4日以降「直接の面会禁止」が再度指示されています。入所されている方、ご家族の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、リモートでのご面会をご活用ください。パソコンやスマホが苦手という場合は、クリニックにお越しいただければ大きな画面でリモート面会できる設備を整えてあります。
コロナ感染症で入院や待機をされている患者の皆様やコロナ診療の最前線で入院患者を担当される医師、看護師、スタッフの皆様には大変なご負担、ご苦労が続いているものと拝察いたします。私たちは重症患者を診たりワクチン·治療薬を開発したりする最前線ではありませんが、街で暮らす人々に最も近い医療機関としてクリニックなりの役割を果すことが微力ながらも医療ひっ迫抑止や感染拡大防止、さらには新型コロナ感染症収束へ向けての戦い方だと考えています。
2021年8月17日 理事長 笛木真